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2016年、作品「鴨江の壁204号室」*で鴨江アートセンター204号室の“壁”を“作品”へと変容させたアーティストの夏目とも子さん。6月~9月の4か月間にわたりレジデンスアーティストとして制作し、同期8組の中からアーティスト・イン・レジデンス賞に選ばれ、2017年秋から新たなプロジェクトに取り組みます。

次なるプロジェクトは「鴨江の壁2017ロビー -行き交う場所-」。およそ半年間、鴨江アートセンター1階ロビーでの公開制作を行います。公共の場であるロビーで日々続くアート制作は、そこを行き交う人々、そして制作を続けるアーティスト自身に、どのような影響と気づきをもたらすでしょうか。


10月から、鴨江アートセンターのロビーは壁が塗装され、日々さまざまな色へと変化します。壁の塗装はロビーを行き交う人どなたでも参加することができます。

「今週は何色になっているだろう?」訪れるたびに変わる壁の色により、空間の印象はどのように変わるのでしょうか。

およそ4ヵ月にわたり塗装を繰り返したのち、鴨江のロビーはいったん元の状態へ復元されます。一見して以前と同じ壁、同じ空間ですが、その中には4ヶ月間の色々の塗装が閉じ込められています。

2018年2月には、この壁を“削る”という作業に入ります。薄く削ることにより、下に隠れた色の層が明るみにでます。その行為は壁の下に隠れた色層の存在の証明にもなります。壁を塗装した時と同じように、この削る作業にも、その場を行き交う人どなたでも参加することができます。


公共空間であるロビーの壁の存在とその影響、公共空間とはいったい何なのか?このプロジェクトは、そう問いかけます。

参加者が、観客ではなく主体となることにより、人々が”行き交う場所”について、少し立ち止まり、考えるきっかけになれば何よりです。

 

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*夏目とも子個展 鴨江の壁 204号室
https://kamoeartcenter.org/events/%E5%A4%8F%E7%9B%AE%E3%81%A8%E3%82%82%E5%AD%90%E5%80%8B%E5%B1%95%E3%80%80%E9%B4%A8%E6%B1%9F%E3%81%AE%E5%A3%81-204%E5%8F%B7%E5%AE%A4/

 

◆鴨江の壁2017ロビー -行き交う場所-  プロジェクトページ(Facebook)
https://www.facebook.com/鴨江の壁2017ロビー-行き交う場所-115801042514982/

 

◆鴨江アートセンターのTwitterでもプロジェクト情報を公開していきます。
https://twitter.com/kamoeartcenter

 


 

「30cmを刻む・つなげる」 鴨江の壁2017ロビー -行き交う場所-
https://kamoeartcenter.org/events/30cm_kizamu_tsunageru/

大きな壁に向かって、彫刻刀で一本の線を刻んでみませんか?
昨年10月からスタートしたプロジェクト「鴨江の壁2017ロビー」。いよいよ「削り」の段階を迎えました。2月23日を皮切りに、約2週間にわたり、誰もがロビーの壁を彫刻刀で削ってみることができます。鴨江アートセンターのいつものロビー、その壁に向かって自分の線を刻むことで、みなさんはどんなことを感じ、考え、受け取るのでしょうか。

期間:2018年2月23日(金)~3月6日(火)9:00~9:30

【夏目とも子在館日】(予定)
土・日 12:00~19:00 (2/24(日)は12:00~17:00)
火・水・金  12:00~17:00

※この事業は平成28年度制作場所提供事業アーティスト・イン・レジデンス賞企画展です。

イベント情報

開催日 -
開催時間 制作時間は日により異なります。
会場 鴨江アートセンター 1階ロビー
主催 浜松市鴨江アートセンター

アーティストプロフィール

夏目とも子

1971年兵庫県生まれ。2003年より浜松市在住。現代美術家。 建築物の壁を使った作品制作を通して、その場所と記憶、時間の積層について考えています。2017年には天竜の森にて屋外作品を発表。子どもの造形活動にも関りながら、ジャンルの垣根をま

1971年兵庫県生まれ。2003年より浜松市在住。現代美術家。
建築物の壁を使った作品制作を通して、その場所と記憶、時間の積層について考えています。2017年には天竜の森にて屋外作品を発表。子どもの造形活動にも関りながら、ジャンルの垣根をまたいだ活動を意識的に行っています。鴨江アートセンターでは「OUT OF SCHOOL」にて‘色’をテーマにしたワークショップを展開しています。